《春、花咲くプラムの木》の音源を公開しました
東京の方は雨の日が続きますね。
まだ冬?春は来ないの?って感じですね。
こちらでのご報告が遅くなりましたが、3月14日に梅沢洋サクソフォンリサイタルにて世界初演されした、拙作《春、花咲くプラムの木》の音源(本番の録画)を公開しました。
ぜひお聴き下さい。
昨年11月に《サクソフォーン吹きのとある休日》を書いたばかりで、続けてのサクソフォーン独奏作品となりました。
《サクソフォーン吹きのとある休日》は少々ラフな感じ、聴いていると情景(風景)が思い浮かぶような感じに仕上げましたが、今回の《春、花咲くプラムの木》はお硬い感じ、近代フランス調の作品にしました。
タイトルにある通り、春をテーマにしています。
とは言っても、初演は3月で、委嘱者からの要望で”冬から春への季節の移行を感じさせるような作品”にしました。
僕の中に、冬から春への移行とは、何か定まらない揺れるようなものがあると思っており、それを様々な技法で表現しようとしました。
近代フランス作品の特徴である、反復進行やクリシェ、予想を裏切る和声進行を活かし、転調が多いのも特徴でしょう。
それらの影響もあり、楽譜の見た目以上に難易度が高い(特に、ピアノ伴奏は高度な技術を要する)作品です。
約9分程度の単一楽章の作品で、いくつかの場面がありますが、そこの詳細は触れず、皆様がどのように感じるかにお任せします。
(時々、作者本人によって作られた、詳細で、念入りな(小説のような)解説、核心・ネタ・作品の伝えたい本質・内容を、文章にしないと分からないという理由で添えている(芸術)音楽作品を見ますが、(芸術)音楽作品の解説文は添え物(おまけ)であり、それで作品の本質を伝えるのではなく、音楽そのものに触れて、聴いて頂いて作品を味わってもらうのが(芸術)音楽作品だと思いますので…)
皆さんはこの作品を聞いて、どのような春、情景が思い浮かびましたか?
早く春が来て欲しいですね。