作編曲家 山田悠人 公式Webサイト

Solo Ensemble Concert Vol.2 自然 ~ドビュッシー没後100年を迎えて~

昨日開催されました「Solo Ensemble Concert Vol.2 自然 ~ドビュッシー没後100年を迎えて~」は大盛況のうちに終演いたしました。
ご来場の皆様、この演奏会に携わってくださった皆様、応援してくださっていた全ての皆様に改めて御礼申し上げます。

このコンサートシリーズは昨年12月に開催された「Solo Ensemble Concert vol.1Elegy」より始まり、今回は第2回公演に当たります。
今回は今年没後100年を迎えた近代フランスを代表する作曲家クロード・ドビュッシーに焦点を当てました。
2人のピアニスト、2人のクラリネット奏者、チェロ奏者の5人と作編曲である私で半年以上の歳月をかけて昨日を迎えました。
昨日は約100名のお客様にご来場いただき、近代フランス音楽を楽しんでいただきました。

私は今回の演奏会で《(日本初演)春、花咲くプラムの木[クラリネット版]》《(初演)ドビュッシー名曲セレクション》《(アンコール)亜麻色の髪の乙女》の3曲を発表しました。
《春、花咲くプラムの木》は2015年3月に原曲であるアルトサクソフォーン版が初演され、2017年にクラリネット版がニューヨークにて初演されました。私が今回のプログラムを制作したので、プログラム表紙右下に曲名である絵画《春、花咲くプラムの木(カミーユ・ピサロ)》の写真を入れました。クラリネットならではの温かい音色で楽しんでいただけたかと思います。

《ドビュッシー名曲セレクション》は9月末に編曲しました。《春、花咲くプラムの木》が制作3〜4ヶ月で難易度高めに対し、《ドビュッシー名曲セレクション》は制作2日(1日目は選曲と構成検討、2日目に編曲浄書)で難易度を抑え、かつ聴きやすい編曲といった、当日演奏される山田作品の対比を試みました。また、プログラムノートにはあえて構成曲目を記さず、「おそらく一度は耳にしたことがある曲ばかりです」とだけアナウンスして演奏後に出口にて構成曲目と詳細な解説を発表するという変わったスタイルを取ってみました(掲載していた解説をこちらにも掲載します)。ドビュッシー作品やクラシック音楽を身近に感じてもらえる作品になったならば幸いです。

《亜麻色の髪の乙女》は全員(2台ピアノ、クラリネット2人、チェロ)でのアンコールのために編曲しました。
実は、《ドビュッシー名曲セレクション》にも含んでいた(ただし冒頭のソロは楽器を変更)という関連性をもたせてみた上での編曲でした。
原曲とかけ離れた壮大な感じが出ていたと思います。

このコンサートシリーズは全12回を予定しております。
毎回明確なコンセプトを設定し、皆様に音楽を楽しんでいただきたいと思っております。
今後共応援をどうぞよろしくお願いします!

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