作編曲家 山田悠人 公式Webサイト

Solo Ensemble Concert Vol.1 Elegy

2017年最後の本番はこちらのコンサート、「Solo Ensemble Concert Vol.1 Elegy」でした。

このコンサートは以前から仕事をともにしている、私と同じ尚美ミュージックカレッジ専門学校卒業であり若手ピアニストの木暮里佳さんと企画したものです。
彼女いわく、『年1回開催の12回連続企画です』との事、彼女のライフワークの演奏会です。
12年後って40歳、先は長いねぇやれやれ…いや、そんなことは置いておいて…(笑)

本演奏会は都内で活動する4人の若手音楽家によって開催されました。
今回の楽器編成はヴァイオリン、ホルン、ピアノのホルントリオでの企画でした。
ヴァイオリンの松浦瑠奈さんは以前知り合って今回の演奏会に勧誘、初めて一緒に演奏会をしました。
ホルンの山下裕也さんは私と同じ尚美の学生、以前一緒に仕事をしたことのある仲でもある演奏家さんです。
今回のテーマは『エレジー』とし、様々な時代の作曲家の作品を演奏しました。

12月8日の本番は大盛況の中、無事に終演しました。
この日は雪も降る寒い日でした。
ご来場くださった皆様、お足元の悪い中お越し下さりありがとうございました。

この演奏会で《幻想的エレジー ~ホルントリオのための》、アンコールで《月の光(C.ドビュッシー/山田編曲)》が初演されました。
歴史に名を残した作曲家の中に今を生きる作曲家として作品を初演していただくという事でプレッシャーが大きかったです。

《幻想的エレジー ~ホルントリオのための》では、悲しい感情を現代奏法を交えた様々な”音”や”空間”で表現しました。また、この作品は「悲しい感情表現は人それぞれ」という事からヒントを得た(作曲者指定の3音を用いて演奏する)アドリブソロがあり、再演されても昨日と同じ演奏は二度と聴く事が出来ません。これは奏者次第、私も本番までどうなるか分からず、その瞬間の音楽を楽しむことが出来ました。

久し振りに弦楽器を含む作品の作編曲が出来て、良い機会になりました。
今後も若手音楽家と共に力を合わせて皆様に充実した音楽のひとときを提供できるよう、頑張っていきたいと思います。
応援の程どうぞよろしくお願いします。




■Solo Ensemble Concert Vol.1 Elegy■
公演日時:2017年12月8日(金)
開場:18時30分
開演:19時
会場:東京建物八重洲ホール
出演者:松浦瑠奈(Vn.)、山下裕也(Hr.)、木暮里佳(Pf.)、山田悠人(Comp.)
曲目・演目:
ベートーヴェン/ピアノソナタ第31番 変イ長調 作品110
20世紀フレンチ・リサイタル・ピースより カントルーブ/ダンス アムレール/ガヴォット フランセ/オクターブのカノン、ラヴェル/ツィガーヌ
山田悠人/幻想的エレジー ~ホルントリオのために
ブラームス/ホルン三重奏曲 作品40番
協賛:YMDミュージック合同会社