私が代表を務めるYMDミュージック合同会社より、楽譜利用に関するお手続きのご案内です。
YMDミュージックを立ち上げて以来、私たちは「質の高い楽譜を、安価に、手軽に手に取っていただくこと」を一貫して追求してきました。
そのための仕組みが、必要な分だけ1部から購入できる「バラ売り販売」です。これまでは「バラ売りがあるのだから、コピーは不要なはず」という考えのもと、複製の利用は一切認めてこなかったのが正直なところです。
しかし、現場の演奏家の方々と対話する中で、デジタル化や多様な編成への対応など、楽譜の利用シーンが劇的に変化していることを痛感し、この度、長年の方針を転換して「楽譜の複製利用手続き」の受付を正式に開始いたしました。
出版社の立場からお伝えしたいのは、「製品版は、あらゆる権利処理を済ませた唯一の完成品である」ということです。
本来、ご自身で複製を行うには非常に煩雑な権利処理が伴い、演奏者の皆さまにとって大きな負担となります。そのため、コスト・手間・安全性のすべてにおいて、今もなお「バラ売りで必要部数を揃えていただくこと」が最善の選択であるという考えに変わりはありません。
これまでは、その原則から「複製は一切お断り」と門を閉ざしてきました。しかし、現代の多様なニーズを汲み取り、特殊なケースにも適切な窓口を通じて柔軟にサポートする。それこそが、今の時代に求められる出版社の誠実な在り方だと考えています。
新しいガイドラインが、皆さまのより自由で豊かな演奏活動の一助となれば幸いです。